コロナウィルスの感染リスクが高まっている今日このごろです。
これを受けて、マスクの買い占めに始まり、ティッシュやトイレットペーパーまでもが買い占められているもようです。
どれも使用者からするとただ買い占めた連中が憎らしいだけですが、経済合理性という観点からみると、買い占めることは正しい判断だと言えると思います。
むしろ買い占めなかった人は敗者だということになります。
もちろん、倫理的にどうこうという話はありますが…。
資本主義の基本。価格は需要と供給から決まる
私も含む日本人は、ここ日本に住む限り、好むと好まざるとに関わらず、資本主義社会に生きています。
その資本主義社会においてモノの値段は、需要と供給の量から決まるというのは皆さんご存知の通りです。
コロナ流行の今、マスクの需要は上がり、供給は下がっています。
そうなると、どう考えたって、マスクの値段は上がりますよね。
マスクが普段の値段で買えなくなった!と文句を言うのは、常にモノの値段は一定だと思っている、普段から資本主義を意識することのない人なのではないかと思うのです。
旅行に行く時や、カラオケに行く時、混む時期とそうでない時期は、同じサービスであっても価格は全然違いますよね。
今回のマスクや日用品の買い占め行動による価格上昇もそれと一緒です。
そうなると、マスクの買い占めは起こるべくして起こっているということで納得がいきます。
誰でも簡単に売り手になれる時代
IT技術の進歩により、誰でも簡単に売り手になれる、というのも、買い占めと転売に拍車をかけています。
ひと昔前までは、個人が自らのものを売ろうと思っても、まずはいつどこで売りに出すかのアテを見つけるのが大変でした。
自分のものを売ろうと思ったら、せいぜい古本屋や古着屋、あってもフリーマーケットくらいでしょうか。
それくらい、自分のものを売るというのは、簡単ではありませんでした。
ところが、今の時代、だれでもネットを介して自分のものを商品として売りに出すことができます。
それも、自分の手の届く狭い範囲ではなく、日本中、はたまた、世界中のマーケットに商品を売り込むことができるのです。
そうなったら、商売の基本である「安く仕入れて、高く売る」。これを実行に移す人が多くなっても、なんら不思議はありませんよね。
買い占めを止めさせる手立ては今のところ無い、か?
残念なことに、買い占めをやめさせる有効な手立てはありません。
買い占めをしないでください、とアピールしたところで、それでやめるような人はそもそも買い占めをしません。そりゃ、そうですよね。
ものの値段が需要と供給のバランスによって成り立っている以上、有効と考えられる策としては、需要をなくすか、供給を増やすか。その二択しかないのです。
なにやら、法律でマスク転売を辞めさせるとか。その手があったか。
それでは!
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